通貨偽造の話
通貨偽造事件の弁護をしたことがあります。通貨偽造というと、大犯罪のようですが、実際に被告人がしたのは、コピー機でお札を両面コピーしたというものです。全部で1万円札10枚程度だったはずです。
本人は、他人の保険証をコピーのうえ偽造しようかとも考えたそうですが、手っ取り早くお札をコピーしたようです。本人には、それほどの大犯罪を犯したとの意識は無いようですが、通貨偽造というのは、大変重い罪です。何十万円騙しとっても、前科が無い場合は執行猶予がつく可能性が高いのですが、お札をコピーした場合には、まず間違いなく実刑判決が出ます。
昔は、通貨偽造といえば、国家権力に対する組織的な大犯罪でしたから、重い刑で当然でしょうが、お札をコピーしただけの通貨偽造がほぼ必ず実刑というのは、普通の市民の感覚から見て、重すぎるのではないかと思うんですが、どんなものでしょう。
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