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連絡先も分からない匿名の被害者と示談した事例

罪名:器物損壊

期間:期間3か月

最終処分:不起訴

 

交通トラブルからの器物損壊

自動車を運転していると、ちょっとした行き違いなどから、トラブルになることが少なくありません。

このケースも、交通マナーに対する考えの違いから、怒鳴り合いになり、結果、車体を蹴って壊してしまったという事案でした。

 

全く情報を明かさない被害者

基本的に、被害者側は、加害者側に情報が漏れるのを恐れます。

弁護士に守秘義務があると伝えても、やはり加害者の弁護人であるということから、情報の取扱いについて念を押されることは少なくありません。

このケースでは、被害者が非常にデリケートなっており、電話番号も名前を明かしたくないということでした。

こちらから折り返せないため、警察を介して、何度も時間調整などを行い、次回の予定なども正確に定めて、繰り返し交渉を行いました。

 

示談成立

2か月近くかかりましたが、最終的に、示談が成立しました。

口座情報を明かさないために、事務所で現金を交付した上での示談書作成となりました。

器物損壊は親告罪といって告訴がないと処罰できない犯罪ですので、検察庁送致と同時に、不起訴となりました。

時間を合わせるのはなかなか大変でしたが、できる限り被害者の心理的な抵抗を下げることで、最終的に、最もよい結果を導くことができました。

 

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