高齢者からキャッシュカードを盗み、約200万円を引き出した疑いで逮捕されたとの報道!?

現在の特殊詐欺の実情、処分の重さを弁護士が解説します。

1 事件の概要

2020年12月、男子高校生(17)は他の者と共謀し、名古屋市中区の女性(83)の自宅を訪れ、銀行協会の職員を装いキャッシュカード3枚を盗んだ上、その後ATMで現金およそ200万円を引き出した疑いが持たれています。

具体的な流れとしては、女性の自宅には百貨店の店員と名乗る者から「あなたのクレジットカードで買い物しようとしている人がおり口座が使われないようにする必要がある」などと電話があり、その30分後に銀行協会職員になりすました男子高校生が現れたとみられます。

この男子高校生は女性にキャッシュカード3枚を封筒に入れさせ、隙を見て別の封筒とすり替え盗んだとみられます。

 

2 巧妙化する特殊詐欺、受け子の勧誘はSNS経由が増加

かつては、「オレオレ詐欺」と呼ばれた特殊詐欺は、かなり巧妙化してきています。

この事例のように、

 ①まずは百貨店や上場企業から連絡があり

 ②そのあと、金融機関を名乗る者から連絡が入って

 ③やってきた職員(スーツを来た若い人)にキャッシュカードや現金を渡す

という手口が非常に増えています。

この男子高校生がどのような事情で、キャッシュカード受け取り役(いわゆる「受け子」)に勧誘されたのかは分かりません。しかしながら、当事務所が過去に取り扱った事例では、悪い友人からの紹介や、TwitterなどのSNSでの闇バイト等の募集を通じて「受け子」になっているようです。だいたい、一回受け取るごとに5~10万円の報酬が多いようです。

今回も、そのような経緯で、アルバイト感覚で手をつけたのではないかと思います。

 

3 「Telegram」という復元しにくいアプリによって受け子だけが割を食う状態に

かつては、指示役と受け子は、LINEやカカオトークというアプリでやり取りをしていたことが多かったのですが、最近は「Telegram」という、設定した時間で自動的にメッセージが消えるアプリを使って受け子に指示をしていることが多いです。

受け子は、現行犯逮捕や、監視カメラの調査で簡単に見つかってしまうのですが、受け子の携帯電話を差押えられて解析されても、指示役まで追跡をすることが難しいのが実情です。それによって、本来役割が小さく、利益も一件あたり5~10万円と比較的少ないにもかかわらず、責任を全面的に負わされることになるのです。

 

4 受け子の刑罰は、成人であれば一発実刑、未成年でも少年院が多い

受け子の刑罰は、現状では、(被害金額の全額賠償をしない限り)初犯でも実刑です。

少年の場合も、少年院行きの事例が多いです。

これは、社会的に問題となっている悪質な行為の、末端であってもグループの一味として考えられてしまうからです。

 

5 あなたの子供が、突然安いスーツを着て出かけたり、羽振りがよくなったりしたら・・・

特殊詐欺の受け子は、周りがまったく気づかずに犯行を行うことは困難です。不自然な行動が事前に目につくはずです。

もし、あなたの子供が、突然安いスーツを着て出かけたり、羽振りがよくなったりしたら、受け子をしているかもしれません。スマートフォンに、「Telegram」のアプリが入っていれば、その可能性はより高くなります。

本当に特殊詐欺の受け子をやっているのであれば、実刑を避けるためにも、すみやかに弁護士のところに相談にいくべきでしょう。

 

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