否認しながら被害弁償も行い不起訴となった事例
罪名:恐喝
期間:2週間
最終処分:不起訴
相談のきっかけ:父親からの相談
誰が恐喝をした
娘が恐喝で逮捕されたという父親から連絡がありました。
接見に行くと、いきなり逮捕された状況に動揺した娘さんが、泣き崩れていたのを憶えています。
本人から話を聞くと、その場に居合わせたが、恐喝をしたのは自分ではなく一緒にいた友人だったとのことでした。
否認を貫く
共犯者がいて、否認している場合、接見禁止がつくことがほとんどです。
弁護人であれば接見が可能ですから、私の方で小まめに接見をしつつ、ご両親だけは接見禁止を解除するように申立て、認めさせることができました。
閉鎖された空間で、警察の厳しい取り調べに否認を貫くのは、気持ちを強く持つ必要があります。
私と家族で、ずっと励ましていました。
同時並行での示談交渉
全く身に覚えがないなら別ですが、故意や細かい点での否認などであれば、結果的に迷惑をかけたことや、不安にさせたことに対して詫びることはおかしくありません。
したがって、捜査機関に対しては否認を貫きながら、共犯者の弁護人と共同歩調を取り、被害者への慰謝にも努めました。
このようにすることで、検察官とも交渉しやすくなるのです。
不起訴へ
最終的に共犯者全員からのお詫びということで、示談することができました。
その結果、最後まで否認を貫きましたが、検察官も慰謝の措置がなされていることを踏まえ、不起訴という結論になりました。
身柄も釈放され、娘さんがご家族と泣きながら面会していたのが印象的でした。