エノキダケが光って見えた
解決までの期間:約30日
最終処分:不起訴
依頼者:本人
1 エノキダケの衝撃!
摂食障害で、モノを食べていないときの事件です。スーパーで、エノキダケをとって、そのまま食べてしまったという窃盗罪でした。被疑者は、類似の万引きで何度もつかまっている、女性の方です。 「エノキダケが光って見え、我慢が出来なかった!」 この言葉を聞いたときの衝撃は、今も忘れられません。
2 賠償と今後の立ち直り
窃盗罪の様な被害者のいる犯罪の場合は、まずは被害弁償が大切になります。本件でも、被害者であるスーパーへの被害弁償を行いました。さらには、今後二度としないための治療活動も必要になってきます。
それに加えて、取りあえず一人でスーパーなどに行かせないための方策も考えないといけません。
3 検察官との交渉
以上の方策につい検察官によく説明し、最終的に何とか不起訴としてもらえました。最初に会ったときの被疑者の方の腕の細さ(摂食障害の為、枯れ木のようになっている)と、最後に会ったときの、随分と血色のよくなった腕の対比が、印象に残っています。