2回目の依頼
罪名:窃盗
解決までの期間:約60日
最終処分:執行猶予
依頼者:母親
1.クレプトマニアの再犯
クレプトマニアは、再犯の多い犯罪です。何度でお万引きを繰り返し、最後には刑務所に行くことになるケースが多々あります。本件の被告人は、当方でかつて一度、クレプトマニア事案として不起訴処分を勝ち取った方でした。さらに万引きを止めることが出来ず、とうとう逮捕された段階で、当方に依頼が来たものです。
2.損害賠償と勾留阻止
まずは早急に、被害の出居てる店舗に連絡をとり、損害賠償を示談の話をさせて貰いました。今回は被害店舗は数件あり、中には相当お怒りの方もいました。
全ての事案について示談はできませんでしたが、取りあえず損害倍所は全て行い、その結果を持って勾留に対して準抗告を行いました。しかし、常習的な犯行であることなどを理由に、勾留は継続することになったのです。
3.公訴提起と保釈
そこで、検察官のところに訪問し、本件は勾留延長をしないで、早急に公訴提起するように強く要請しました。本人は、クレプトマニアであることを除けば、社会人としてまっとうに生きてきた方です。その点等丁寧に説明し、検察官も了解してくれました。
公訴提起された日にすぐに保釈の申請をし、翌翌日、保釈が認められました。
4.執行猶予判決
公判の場では、被告人の反省はもちろん、クレプトマニアの原因である摂食障害に対して、どのよう対応していくのかなど、丁寧に説明していきました。もちろん、医療機関での継続的な治療、家族の協力などは欠かせません。それらを具体的に説明していきました。
その結果、比較的短い、執行猶予付の刑期とすることが出来たのです。