生鮮食料品店での横領事例
事件:横領
解決までの期間:約50日
最終処分:示談で終了 刑事事件とならず
依頼者:父親
1.どんぶり勘定の食糧品店
どんぶり勘定で業務を負行っていた、肉等生鮮品を扱う卸店での事件です。店の商品を横流しして、売り上げを自分で取得していた社員が、数千万円の損害をお店に与えていたことが発覚しました。ただ、正式なところ、どの程度の損害が生じていたのかは、あまりに見せの経理システムがずさんなので、判明していない状況でした。
2.示談交渉
そこで、被害店舗と交渉して、数百万円で示談が出来ないのかを探りました。これは、本人が親族等から集めることが出来る最大限の金額です。
被害店舗の代表者と何度も面会し、示談の為の説得に努めました。本件のようなどんぶり勘定をしている場合、警察に告訴をしても、警察はなかなか動いてくれません。仮に警察が動いたとしても、被害額としては証拠の揃う確実なものだけを取り上げるので、現実の損害に比べてほんのわずかな金額になることが予想されます。さらに、犯人の親族としても、経緯事件にどうせなるのならばということで、数百万円の賠償金さえ準備できなくなる可能性が高くなります。
3.雌雄的に示談で解決
以上の状況を、被害店舗の代表者によく説明しました。さらには、この内容が間違っていないか、自分で弁護士に確認するようにも勧めました。
最終的に店舗経営者も、これ以上本件で時間を使うよりも、少しでも損害の補てんをした方が良いということを理解して、示談に応じてくれました。示談書の中で、本件についての刑事告訴等を行わないことを明記し、本件は終了しました。