示談も寄付もしないで、不起訴となった事例
解決までの期間:6か月
最終処分:不起訴
他の弁護士が諦めた事例
盗撮事件の場合、示談ができないと、不起訴は難しいことは事実です。本件では、他の弁護士が最初は担当しました。しかしその弁護士は、被害者様が示談しないということが分かると、罰金を受けるしかないと、諦めてしまいました。何とかしたいということで、被疑者がうちの事務所に相談に見えたのです。
検察官との交渉
被害者様が示談を拒否している以上、これ以上の対応は難しいです。しかし、担当検察官を訪問し、何とか取次ぎを依頼しました。示談ができなくても、損害賠償だけでも受けて欲しい。損害賠償を受けてもらえないなら、せめて被害者様の指示により寄付をさせて欲しいとのお願いです。(もちろん、これらをすることで、不起訴にしてもらえる可能性があると、検察官と話したのちの行為です。)粘り強く検察官にお願いし、相手方に連絡してもらいました。
その中で、当方の誠意が伝わるように、気を使ってまいりました。
不起訴へ
最終的には、被害者様が、「それならとくに処罰しなくてよい」と検事に話してくれたおかげで、不起訴処分となりました。示談もできず、諸悪罪寄付もしない中で、不起訴を獲得できたということは、その後の弁護士活動の自信につながりました。その意味でも、大変思い出深い事例です。