診療費分以上を上乗せして示談した盗撮事案
最終処分:不起訴
解決までの期間:4カ月
1.駅のエスカレーターでの盗撮事案
この件も、駅のエスカレーターでの盗撮事案です。
失礼な話かもしれませんが、よくある話ではあります。それは警察の方でも同じであり、そのような盗撮しやすい場所を警戒しており、それで見つかったという事情もあります。
被害者様が女子高生ということでしたので、検察経由で連絡をしたところ、お母様とお会いして、謝罪することになりました。
2.被害者様に与えてしまった心の傷
最初、被害者様のお母様とお会いしたところ、被害者様の心の傷が大きく、示談の意向はないということでした。
即ち、被害者様は通院をし、エスカレーターにも乗れない状態にあるとのことでした。謝罪文も携えましたが、受取りを拒否されました。
このような状態であることを依頼者に伝え、診療費を当然入れるということで、再度示談の打診をすることになりました。
当方から、被害者様のお母様に、お話を何度か差し上げました。
「お金で済ませるつもりは毛頭ない。しかし、お嬢様の心の傷を癒やすにも、お金がかかることですし、また、将来のためにはお金が必要な場面も多い。そのような観点から、お金を受け取ってはいただけないでしょうか」
と平身低頭お願いをしました。
このような見地から、実際に掛った診療費以上の金額を上乗せして再度、お願いを繰り返しました。
その結果、どうにか示談をすることができました。被害者様にも、回復して欲しいという気持ちを伝えた結果、示談ができた案件でした。