粘り強いお詫びにより、示談が解決した事例
罪名:強姦
期間:20日間
最終処分:不起訴
依頼者:被疑者の両親
1.ナンパが高じて
大学生がナンパした後、無理やり強姦したという事案です。
本人は、強姦罪で逮捕勾留されています。地方に居る両親から依頼を受けて、弁護活動を開始しました。
当初接見したときに、本人は、相手の同意があったと話していました。
しかし、現場の状況や、何より本人が友達に送ったメールの内容(強姦する意図があることが明記)から、争うことは困難に。
被害者も未成年の学生なので、被害者の親との示談を進めることになりました。
2.訪問しての謝罪
被害者の学生も地方から出て来ていた人なので、親は地方に居ます。往復するだけで1日仕事になるような場所です。
ただ、当方の誠意を見せる意味からも、遠いところにいるご家族を訪問することには意義があります。
当初は、娘を強姦されたということで、大変お怒りでした。絶対に許せないということを伝えるために、会って頂いたとのことです。
本件でも、訪問が2回、3回と重なるにつれて、相手の態度も緩んできました。
被害者の親御さんにも、娘の他に息子もいて、かなりやんちゃなところもあることなど、教えて頂けるようになりました。
自分の息子が同じような犯罪を犯したらということを考えたうえ、本人は許せないが、親のことを考えて示談に応じて頂けました。
粘り強いお詫びが、被害者様の気持ちを動かした事件として、記憶に残っています。
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