奇跡的に不起訴となった連続強制わいせつ事件
罪名:強制わいせつ
解決までの期間:約6か月
最終処分:不起訴
依頼者:被疑者親族
連続強制わいせつ事件
本人のお話しでは、余罪など30件ほどはある連続強制わいせつ事件の弁護依頼が、ご親族からきたとのことです。
夜道で女性に抱きついて、体を触ってから素早く逃げるという犯行を繰り返していたというものです。
そのうち何件が立件されるのかは当時明確ではありませんでしたが、複数件が起訴された場合は、実刑判決の可能性が非常に高くなる事案です。
国選弁護人のアドバイス
当初この事件には国選弁護人がついていました。
しかし、ご親族は国選弁護人から「今はまだ何もすることはない。起訴されて、事件記録を見てから、本格的に弁護しましょう。」と言われたのだそうです。強制わいせつの場合、起訴前に告訴を取り下げてもらえれば、そもそも事件とならなりません。
従って、起訴前の弁護が何よりも大切になります。詳しい法的なことは知りませんでしたが、常識的に考えて、国選弁護人の言うことはおかしいと考えたごご親族が、当事務所に依頼にいらっしゃったのです。
できるだけ多くの被害者と示談を
本件では、最終的に5件が立件されました。
ただ、親族が出せるという損害賠償金額に限度がある中で、最後まであと何件起訴されるかわからりません。
つまり、どの事件で損害賠償として幾らまで用いてよいのかがはっきりしない、ということです。また、そもそも被害者側が示談に応じてくれるのかも何とも言えないということでもあります。
通常は、連続した事件の場合、全てと示談し、告訴を取り下げてもらうのは、ほぼ不可能と言えます。
全ての被害者と示談
結論的には、全ての被害者と奇跡的に示談ができました。
また、被疑者に対しては、
「警察や検察と変に争い、相手に『こいつは絶対に許さない』と思わせるよなことはしないこと。」と
「確実なことについては正直に話す一方、記憶があいまいな事件等について、警察に言われるままに『自分がやりました。』などと認めることは言わない。『自分がやった可能性はありますが、明確な記憶はありません。』とこたえること」
の2点をアドバイスし、立件される案件の拡大を防ぎました。
奇跡的な結果
これまでにも連続した事件を何件も手掛けてきましたが、全てについて不起訴とできたのは今回が初めてです。
諦めずに丁寧に対応したことによる成果であり、記憶に残る事件となりました。
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