芸能人の衣裳の窃盗で、示談の上不起訴を獲得した事例
罪状:窃盗罪
最終処分:不起訴
解決までの期間:4か月
突然息子が警察に・・・
事務所にお父様から一本の電話が入りました。息子が芸能人の衣裳を盗んだということで、突然遠方の警察に連れて行かれてしまったということでした。
事態もよくわからないということで、まずは接見のご依頼だけを受けて、その日の終電の新幹線で弁護士が現場の警察署まで向かい、話を聞いてみることにしました。
当初は捨ててしまったとの供述。動機も明らかにならなかった。
被疑者である息子さんは、窃盗の事実については認めていました。しかしながら、その衣裳は、怖くなって捨ててしまったということのようでした。動機も、「なにかわからなかったが、その部屋にいった瞬間、急に物を盗みたくなった」ということを言っていたのですが、同時に、その場には似つかわしくない大きなスキーバッグを持っていっており、動機として信用できないものでした。
ご家族へもその旨を報告し、そこから正式に事件についてご依頼をいただくこととなりました。
被害品の発見。自白へ
身柄の解放に全力を尽くしたものの、釈放にはいたらず、警察署に身柄拘束されることとなりました。
私のほうから、被疑者に対して状況の説明をし、本当のことを話して欲しいと説得をしたところ、やはりその芸能人のファンで、盗んだものも、実家にあるということを話し始めたのです。
示談に向けて円滑な交渉をし、不起訴処分へ
息子さんのお話を踏まえ、弁護士として被害者となる芸能人及び事務所と示談をすることとなりました。
示談をする人数が多かったのですが、事務所全体で全力を尽くし、なんとか示談を成立させることができ、無事不起訴となったのです。
遠方の事件で、被害者となる者が多かったところ、当事務所の示談のノウハウがあったからこそ、不起訴という良い結果に結びついたのではないかと思う事件でした。