ホテルでの横領(背任)事例
事件:横領(背任)
解決までの期間:約30日
最終処分:逮捕されるも不起訴
依頼者:本人
1.ホテル責任者の経費
責任者本人は、会社の為に接待などの経費を使用したと主張しています。手段としては、会社の許可なく裏金を作ったように見えるが、それは事実上会社も承知していたという主張です。
一方会社は、そのようなことは認めているわけがなく、単純な横領または背任であり、金銭は返還すべきとの主張です。
2.示談交渉と損害賠償
何とか事態を穏便に済ませられないかをまずは模索しました。既に警察への被害届などは相当前に行われていましたが、示談が出来れば警察の捜査も事実上止めることが出来るからです。一定の賠償金を支払うことでの示談交渉を持ちかけましたが、会社は強い姿勢を崩しません。そのまま本人は逮捕勾留されることになりました。
3.刑事事件としての争いに
法律的には、経費の為の金銭調達などについて、会社の事実所の許可があったのかという点が問題となります。これらについて、粘り強く検察官への説明などを行いました。その結果、最終的に本件は起訴猶予処分ということで終了させることが出来ました。