設置型の盗撮、被害者が不明だったが不起訴を獲得した事例
罪名:迷惑行為
最終処分:不起訴
解決までの期間:約5ヶ月
ファストフード店に、カメラを置いてきた!
某大手ファストフード店のトイレにカメラを設置して盗撮してしまった。
その後、数分で怖くなって、カメラを回収して、帰ろうとしたら、既にカメラがなくなっていた。
本当に、大きな間違いをしてしまった。今からでも、自首したい、被害者の方には、謝罪して償いたい。
設置型の盗撮で多いタイプのご相談でした。
即時に警察に出頭!!
ご相談を受けて、その日のうちに警察に連絡を取り、即時に動きました。
自首というのは、警察に事件が発覚する前に行わなければいけません。
そのため、相談を午前に受けて、その午後には、管轄の警察署に出頭しました。
被害者不明事案として不起訴!!
本件は、まず、早期に出頭したことが非常に重要な意味をもちました。
早期に自ら申告するというのは、反省の気持ち、後悔の気持ちを強く推認するのですね。
これが本件での判断ポイントの大きな1つです。
もう一つは、この方は、今後、二度と同じことを繰り返さないためにと、再犯防止のためのカウンセラーに通ってもらいました。これも非常に重要な点です。検事は、不起訴にした際には、再犯を犯さないかを非常に懸念しますので、再犯を決して起こさないと疎明する必要があります。
最後は、罰金相当額の代わりに、贖罪寄付という犯罪被害者のための寄付を行いました。
自ら罰金相当額の痛みを受けることで、反省の気持ちを形で示したのですね。
弁護士から一言
この事案だけを見ると、非常にスムーズに不起訴を獲得できたので、簡単に感じるかもしれませんが、設置型の盗撮の処理は非常に難しいです。
罪名も今回は、迷惑行為防止条例ですが、例えば、会社内部などであれば、罪名が建造物侵入になるなど、行う弁護活動の内容が一気に変わってしまいます。
今回は、早期に、出頭、カウンセリングを行い、それに、贖罪寄付を受け入れるという潔さが解決のポイントとなりました。