大阪3人死傷事故 運転の89歳が逮捕されたとの報道!?

1 報道の概要

大阪狭山市のスーパーに車が突っ込み、1人が死亡、2人が重傷を負った事故で、運転していた89歳の男は、過去5年以内に、事故や違反の記録がなかったことがわかった。容疑者は、買い物をしていた妻を迎えに来た際、アクセルを複数回踏み間違えて事故を起こしたとみられ、現行犯で逮捕された。捜査関係者によると、本件容疑者は、過去5年以内に交通事故や違反の記録がなく、75歳以上の免許更新で行われる認知機能検査も問題はなかったという。警察は、容疑を過失運転致死傷に切り替え、捜査を続けている。 

以上の事案をもとに、問題となる法的論点を解説します。

 

2 高齢者による交通事故

高齢者による死傷事故と言えば、「上級国民」と言われていた被告人の事件が記憶に新しいと思います。こちらも、客観的にはアクセルとブレーキの踏み間違いにより事故が起きたのは明らかなのに、車の欠陥のせいにした態度が非常に強い非難を浴びました。

高齢者の場合には、このようなアクセルとブレーキを間違えた事故や、信号を見落としての事故などが良く起こっています。

若い人も多くの事故を起こしていますが、こちらはスピードの出し過ぎや、ことさらな信号無視などが原因の場合が多く、高齢者の場合とは少し違います。しかし、世間的には高齢者の起こす交通事故に対して、かなり厳しい目が向けられています。

 

3 過去の違反歴の持つ意味

本件では、被疑者には過去5年間に交通事故の違反歴が無かったとされています。過去にも違反行為などがあった場合には、それにもかかわらず運転を続けていたということで、より非難の程度が高くなると言えます。

高齢者の場合、どうしても身体の動きが鈍くなると共に、注意力も散漫になってきます。しかし、これまでに特に問題なく運転していたということならば、今回の事故も結果だけを見て強く非難することはできないとも考えられるし、そのように弁護をしていくことになります。

 

4 執行猶予は付くのか?

「上級国民」と言われた被告人の裁判では、2名の方が亡くなっていることもあり、実刑判決がなされました。ただ、それは不合理な言い訳に始終して、自らの罪を認めない態度によるところも大きいと考えられます。

当事務所でも、信号見落としにより死者1名を出した事例、前方不注意により死者1名を出した事例について、いずれも執行猶予をとっています。本件でも、真摯な反省と謝罪、賠償などをすることにより、執行猶予を取ることは十分に可能であると考えます。

 

5 死傷事故を起こした方は、すぐにご相談ください

弊所では、数多くの交通事故の事案を担当してきております。本件のような、死傷者が出る交通事故の場合、実刑判決がなされる恐れも否定できません。

被害者や遺族の方への誠意ある謝罪、保険会社からの賠償金に加えて支払うお見舞金、今後は車の運転をしないという誓約など、執行猶予を取るためのお手伝いをして参りました。死傷事故を起こした方は、すぐにご相談願います。

 

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