女児の体を触った強制わいせつの疑いで、男性が逮捕されたとの報道!?

1 事件の概要

報道によると、令和3年7月20日、インスタグラムで知り合った小学生の女児の体を触るなどした強制わいせつの疑いで、京都府向日市に住む放課後デイサービスの男性職員(49)が逮捕されたとのことです。

警察によると、同容疑者は、令和3年5月、京都市西京区にある大型商業施設の駐車場に停めた車の中で、小学6年生の女児に抱きつき、体を触るなどした疑いが持たれています。6月に女児の父親から警察に相談があり事件が発覚しました。

同容疑者は、インスタグラムを通じて女児と知り合い、その後、ラインでメッセージのやり取りをしていて、若者が使うような言葉を使用していたということです。

 

2 本件で成立する犯罪について

本件のように他人の身体に抱きつき、触る行為は、強制わいせつ罪における「わいせつな行為」に該当します。

強制わいせつ罪は暴行又は脅迫をして、わいせつな行為をした場合に成立する犯罪ですので、被害者の同意の有無が争点になることがあります。

しかし、13歳未満の男女に対しては、暴行又は脅迫がなくても、わいせつな行為をすれば強制わいせつ罪が成立します。

本件の被害者は、小学6年生で13歳未満ですので、同意があってもなくても、暴行又は脅迫があってもなくても、わいせつな行為をしたので強制わいせつ罪になります

 

3 強制わいせつ罪について

強制わいせつ罪は、逮捕・勾留される可能性が非常に高い犯罪といえます。

その刑罰も「6ヶ月以上10年以下の懲役」であり、懲役刑しかありませんので、重い犯罪です。

強制わいせつの処罰の重さは、犯行態様や時間、暴行脅迫の有無や程度、被害者(未成年の場合は保護者)の処罰感情の大小、突発的な犯行なのか計画的な犯行なのか、同種前科前歴があるか(常習性があるか)などの事情が考慮されて決められます。

強制わいせつ罪については、起訴されてしまえば正式な裁判しかありませんので、これを避けるためには、逮捕・勾留中の約20日間のうちに被害者や被害者の保護者と示談を成立させ、不起訴を目指すことになります。

仮に不起訴とならず正式な裁判となった場合も、被害者側と示談ができているかどうかは、最終的な処分、具体的には、執行猶予を取れるかどうかに大きく影響します。

 

4 弊所の弁護方針について

強制わいせつ罪は、逮捕の可能性が高く、その後、20日間勾留されて警察に拘束される可能性も高いです。

また罰金刑もありませんので、起訴されれば正式な裁判となりますから、起訴前の弁護活動が最重要となります。

多くの被害者は弁護士が入らないと示談交渉には応じていただけませんので、経験豊富な弁護士を選任し、早期に示談交渉を求めていくことが最良となります。繰り返しになりますが、起訴されるまでが勝負になります。

当事務所は、これまで、多数の示談・不起訴処分を獲得しております。

もしご自身やご家族が強制わいせつで逮捕された場合は、当事務所までご相談ください。

 

 

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