パパ活による児童買春の疑いで自衛隊員の男が逮捕されたとの報道!?
1 事件の概要
報道によると、令和3年2月、福岡市中央区のホテルで、SNSで知り合った福岡市に住む17歳の女子高校生に対し現金3万円を渡して買春したとして、東京都の自衛隊員の男(32)が児童買春の疑いで逮捕されました。
警察は、SNSに、いわゆる「パパ活」の書き込みをしていたこの女子高生に事情を聴いたところ、今回の容疑が浮上し、逮捕に至ったということです。
なお、男は容疑を否認しているとのことです。
2 本件で成立する犯罪について
本件は現金3万円を渡して買春をしているので、児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律 (児童買春・児童ポルノ禁止法)違反になります。
この児童買春の「児童」とは、18歳未満の者ですが、女性だけでなく男性も含まれます。
「児童買春」とは、児童に対し、対価を与えて、又はその約束をして性行為等をすることをいいます。
児童買春に該当する場合は、「5年以下の懲役または300万円以下の罰金」ですので、重たい犯罪といえます。
3 発覚の経緯について
児童買春が警察に発覚するパターンとしては、
①児童が補導され、押収されたスマホなどから発覚する
②児童の親が気付き、警察に相談する
③別の事件での捜査などから発覚する
④SNSや出会い系サイトからサイバーパトロールなどの捜査で発覚する
というのがあります。
本件は④のパターンのようです。
なお、「パパ活」とは、経済的に余裕のある男性と一緒の時間を過ごし対価として金銭を得る活動のことで、必ずしも性行為を伴うものではなく一緒に食事をするなどが主な内容とされています。
本件は、「パパ活」で知り合ったとされていますから、お互いに相手の素性などよく知らず、逮捕された男は、相手が18歳未満であることを知らなかったということを主張している可能性もあります。
4 弊所の弁護方針について
児童買春は、重たい犯罪ですので、本件のようにいきなり逮捕されてしまう可能性が高いといえます。ただし、身元がはっきりしている人であれば、勾留まではされずに釈放されることもあります。また、初犯であれば罰金で終わる可能性が高いです。
まず逮捕を避けるには、警察に自ら出頭し自首をすることが重要となります。弊所では同様の事案での自首同行も行っており、相当数の実績がございます。
また、罰金などの前科を回避し不起訴を得るためには、被害児童やその保護者との間の示談を求められるケースがございます。示談となれば弁護士が間に入ることになりますので、できるかぎりお早めにご相談をいただくことをお勧めいたします。
もしご自身やご家族が同様の事件にかかわってしまった場合は、当事務所までご相談ください。
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