無免許運転で人身事故を起こしたにもかかわらず罰金で済んだ事例
解決期間:3か月
1.現行犯逮捕されてしまった
電話の向こうの男性は、かなり狼狽した声でした。
聞けば、無免許運転をしていたところ、人身事故を起こし、現行犯逮捕されてしまったとのこと。
勾留されず釈放されたものの、今後どうしたらよいか非常に悩んでいました。
2.保険の有無と示談
人身事故の場合、被害者に対しての手当てが非常に重要です。
しかし、この方は任意保険に入っておらず、充分な手当てができるか微妙なところでした。
そこで、保険外に「見舞金」という形で金銭を支払うとともに、今後も充分な補償を行う旨伝えました。
被害者も、今後の不安などから当初は非常に厳しい感情をお持ちでしたが、数か月にわたって話し合いを続けたところ、
無事、被害者から「処罰を求めない」との意見をもらうことができたのです。
3.検察官との交渉
そして、検察官との交渉を行いました。
無免許も免許取り消しの結果でしたので、交通違反歴も多いこと、人身事故を起こしていること、などから、検察官の見立ては厳しいものでした。
しかし、被害者に誠意をもって接したことや、車も廃車にした上、弁護人の意見書を提出したところ、最終的には、略式での罰金となりました。