数度の同種前科があったにもかかわらず執行猶予がついた事例
解決までの期間:4か月
最終処分:執行猶予
繰り返される道交法違反
同じ犯罪を繰り返せば、段階的に厳しい処分になることは避けられません。この事件の依頼者も、道交法違反を繰り返し、何度も刑務所に服役していました。古いものもいれると、3度同種で服役していたにもかかわらず、また同じことをしてしまったのです。最後の服役後からは、5年以上が経過していましたが、それでも、かなり厳しい事案であることは間違いありません。そのことをよく説明した上で、できる限りのことをしようということになりました。
「意識」を変える
私はまず、本人に、その意識を変えてもらいました。何度もダメだと説明されて、刑務所にまで入ったにもかかわらず、また繰り返してしまうのであるから、自分では自分をコントロールができない弱い人間なのだ、ということを自覚してもらったのです。その上で、車から離れ、常に誰かに見張ってもらう、ということを誓ってもらいました。手元にあった車は売却。配偶者や勤め先の同僚などに事情を説明し、二度と車には乗らせないことを約束してもらい、陳述書にしました。せめてもの謝罪ということで、贖罪寄付もしました。
執行猶予へ
残念ながら略式命令での罰金にはとどまりませんでしたが、これらの事情を汲んでもらい、最終的には、執行猶予がつきました。更生のための真摯な取り組みをしっかりとみてもらった結果ではないかと思います。