川崎駅の盗撮で見つかったらどうなる?
目次
1.川崎駅周辺の盗撮事件について
当事務所では、これまで、京急川崎駅エスカレーター、JR川崎駅構内エスカレーター、ラゾーナ川崎エスカレーターなどの盗撮事件を対応いたしました。
川崎駅周辺は、人口が多いこと、エスカレーターが比較的長いことから、盗撮が多く、警察も警戒している地域のため、よく検挙されます。
2.川崎駅の盗撮はどの法律・条例に違反する?
川崎駅周辺のエスカレーターなどで下着を盗撮したり、カメラを向けたりすることは、神奈川県迷惑行為防止条例違反となります。
盗撮の罰則は、常習でない場合は1年以下の懲役又は100万円以下の罰金、常習の場合は、2年以下の懲役又は100万円以下の罰金と定められています。初犯で悪質でない場合の罰金額は、30万円程度が多いように思います。
3.川崎駅周辺の盗撮が発覚する経緯
川崎駅周辺の盗撮が発覚する経緯には、次の3つの場合があります。
①見張っている鉄道警察隊が発見する場合
②被害者に気づかれる場合
③第三者に取り押さえられる場合
それぞれについて、解説します。
①鉄道警察隊が見張っているケース
川崎駅には、鉄道警察隊川崎分駐所があり、鉄道警察の警察官がよく川崎駅周辺のエスカレーターを見張っています。そして、警察官が発見し次第、鉄道警察川崎分駐所まで連行し、検挙することになります。
②被害者に気づかれるケース
被害者に気づかれるケースもあります。被害者の足にスマートフォンが当たるなどして、被害者に気づかれるケースです。被害者がその場で声をかけることもあれば、その場では恐怖で声をかけることができず、直後に警察に連絡をすることがあります。常習犯の可能性がある場合、そこから監視カメラの解析等をすることもあるようです。
この②のケースでは、後日逮捕の可能性が有り得ます。
③第三者に気づかれるケース
これは、その場で第三者に気づかれ、取り押さえられるケースです。この場合、後述するように、身柄拘束される可能性が相対的に高いといえます。
4.逮捕される可能性は?
逮捕される可能性は、発覚する経緯によります。
まず、①鉄道警察隊の検挙や、②被害者発覚でその場で鉄道警察に引き渡されるケースでは、逃げたり、その場でスマートフォンのデータを消したりしない限りは、初犯で逮捕までされることは少ないように思います。
しかしながら、③の第三者による取り押さえのケースだと、逮捕の可能性が高いといえます。これは、第三者による取り押さえが「私人逮捕」と考えられる可能性があるからです。
実は、一定の犯罪を除き、現行犯逮捕・準現行犯逮捕の場合に限っては、逃亡のおそれなどを判断することなく、誰でも逮捕をすることができるのです。逮捕されると、少なくとも1日は警察で拘束されることになります。
5.報道の可能性は?
逃げたりデータを消したりして逮捕された場合や、私人逮捕されたりした場合は、その逮捕情報が報道機関に流れます。あとは、報道機関が報道をするかを判断することになります。最近は、それなりに実名報道もされているように思います。
逮捕されなかった場合は、芸能人など世間の耳目を集めるような人でない限り、報道されることは、ほとんどありません。
6.川崎駅周辺の盗撮(初犯)の捜査の流れ
逮捕されていない川崎駅周辺の盗撮事件の捜査の流れは次のとおりです。
(1)鉄道警察隊川崎分駐所に連行される。
(2)氏名・住所等が確認され、撮影機器の任意提出を求められ、近くにある川崎警察署に連行される。
(3)川崎警察署において、A4の無地の紙(再生紙であることが多い)を渡され、犯行の経緯を書くよう求められる。
※手書き。「上申書」か「私のやったこと」という題で。
(4)写真撮影・指紋採取・DNA採取が行われる。
(5)川崎警察署の道場や空きスペースで、犯行の再現が行われる。
(6)ご家族に身元引受人として迎えにきてもらう。
(7)後日、鉄道警察隊で取り調べを受けて、「供述調書」という書類を作成する。
(8)事件から2~3ヶ月経過した段階で、(川崎警察署を経由して)川崎区検察庁に書類送検される。
(9)川崎区検察庁で取り調べを受け、略式裁判の同意書に署名押印をする。
(10)30万円程度の罰金の略式命令が裁判所から自宅に郵送される。
7.川崎駅周辺の盗撮事件の終了までの期間
川崎駅周辺の盗撮事件は、初犯の場合、通常であれば事件から3ヶ月程度で、不起訴か罰金の処分になります。
しかしながら、事件が立て込んでいるような場合は、事件から半年程度かかることもあります。
8.盗撮事件の解決
盗撮事件では、被害者と示談ができれば、初犯であれば、よほど特殊な事情がない限り不起訴となるでしょう。
そのため、盗撮事件では、示談できるかどうかが決定的に重要です。
しかしながら、加害者に対して被害者の情報を伝えることはできないので、弁護士を関与させて示談することになります。
示談金の相場は、罰金額と同じ程度(30万円)が多いです。
横浜パートナー法律事務所の盗撮事件の強み
当事務所は、川崎駅周辺の盗撮事件を数多く取り扱ってきました。多くの事件で示談に持ち込むことができています。
また、当事務所は、お客様への丁寧な報告も心がけています。はじめての刑事事件で不安になるお気持ちに、できる限り寄り添っています。
当事務所の費用は、着手金11万円(税込み)、不起訴となった場合の成功報酬が44万円(税込み)と、他の事務所に比べ低額です。しかも、示談にかかわる交通費などは、全て着手金に含まれています。
着手金・成功報酬・示談金のみで、依頼者様に安心していただける弁護活動を提供しております。
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(文責:杉浦 智彦 令和元年7月11日)