暴行罪で逮捕勾留されたが、不起訴になった事例
罪名:傷害
最終処分:不起訴
解決までの期間:30日間
精神的に不安定で、入院歴のある被疑者
ご家族から、精神的に不安定で入院歴のある家族が、他人に暴力をふるって、逮捕勾留さっれたと相談を受けました。 事件当時も、かなり鬱の状態だったとのことです。 こういう場合は、被疑者の責任能力の問題が生じます。
簡易精神鑑定
検察官と話したところ、簡易精神鑑定を行うということでした。 しばらくして結果が出ましたが、責任能力は認められるだろうということです。 それを受けて、本件を不起訴にするための方策を検察官と協議しました。 そこで、被害者と示談でき、その後本人には入院して治療にあたってもらえるなら、不起訴としてもよいとの検察官の見解をいただきました。
被害者との交渉
被害者は、示談を行うことに消極的でした。 しかし、刑事処分が終わった後に、必ず入院させると約束することで、何とか示談が成立し、処罰を望まない旨も示談書に記載していただけました。
処分保留で釈放、その後不起訴へ
入院については、本人は必ずしも積極的ではないので、家族が説得を続けていきました。 勾留機関の満了時に、検察官にお願いし、とりあえず処分保留で釈放してもらいました。 その後、数日かけて何とか入院をしてもらい、その結果を検察官に報告し、最終的に不起訴処分としてもらえたのです。