建造物侵入未遂で逮捕されたが早期に釈放、最終的に不起訴となった事例

罪名:住居侵入未遂
最終処分:不起訴
解決までの期間:約2週間

 

10日間の身柄拘束後のご依頼

今回は、逮捕により身柄拘束された後、10日の期間が経過した後に、ご両親から依頼を受けました。

話によると、当番弁護士の制度の先生から、「これならすぐ釈放されるよ。」とアドバイスを受けていたが、いつまでたっても釈放されないとのこと。

事案としては、ベランダに入ろうとしたところで逮捕。

もっとも、入ろうとしたかどうかに争いがあるとのものでした。

話を聞いて、罪名は建造物侵入と、比較的軽い罪だけれども、捜査機関から、罪名以外の部分で何か疑われているな。

おそらく、そちらの部分がネックだろうと、ピンときました。

 

検事との「事件」像のすり合わせ

本人の言い分と、被害者や検事の言い分が大きく食い違っていました。

検事としては、ベランダに入ろうとしていたという建造物侵入未遂の行為よりも、その部屋の女性をつけまわしていたのではないか、わいせつな行為のために、侵入しようとしていたのではないか、といった事部分についての疑いが大きかったのです。

 

度重ねの接見による本人の言い分の確認

確かに、本件では、ベランダ部分に手を掛けていた本人の言い分には、常識的に考えると、不合理にも感じる部分もありました。

だからこそ、本人と接見し、何度も何度も、言い分を確認しました。

それこそ、時間にすると、2、3日つきっきりで、言い分を確認したほどです。

もっとも、この粘り強い本人の言い分、意思を確認することによって、検事や被害者に、これが真実なのですと、自信をもって働きかけることができました。

 

示談の成立

本件では、被害者の言い分と、本人の言い分が、最後まで食い違っていました。

もっとも、上記のように、何度も何度も接見を繰り返し、それでも「本人の言い分は一貫している」ことをもって、被害者側にも理解を得て、互いに今後接触しない、双方引っ越すなどの内容で、示談を成立させることができました。

 

最終的な結果

本人の言い分と、検事、被害者との言い分が異なる難しい事件でしたが、被害者の理解を得て示談することで、裁判所には早期に釈放してもらい、最終処分としては不起訴ということになりました。

何度も何度も接見を繰り返した、粘り強い弁護活動の結果といえるでしょう。

 

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