代表弁護士 大山滋郎 Jiro Oyama
略歴
神奈川県川崎市生まれ
神奈川県立厚木高校卒業
東京大学法学部卒業
Washington University in St. LouisロースクールLL.M.卒業
神奈川県弁護士会所属
メッセージ
刑事事件では、それまで普通の生活をしていた人が、一転、犯罪者として身体を拘束され、裁判を受けることになります。
無実の場合はもちろん、たとえ罪を犯していたとしても、そのような人たちを勇気付け、力になることが、弁護士としての重要な役割であると信じています。
「今の弁護士は何もしてくれない!弁護士を変えたいんです。」
息子が勾留されている母親の声は震えていました。
ところが、詳しく話を聞いてみると、問題の弁護士も、それなりの弁護活動はしているのです。
ただ、自分がどのような活動をしているのか、お母さんにはほとんど伝えていなかった。
「あなたたちに説明したって、時間がかかるだけで、刑が軽くなるわけじゃないからね。」
弁護人にそう言われたと、お母さんは涙を浮かべて話してくれました。
少しでも刑を軽くするために、弁護士が全力を尽くすのはあたりまえです。
しかし、それだけでは足りないのです。
少しでも依頼者やご家族に安心していただけるために、さらに何かできないか。
弁護活動を続ける中で、その思いをいつまでも持ち続けていきたいと思います。
業務へのこだわり「サービス業としての刑事弁護」
2007年に開業したとき、多くの弁護士が考えていた「刑事弁護」とは、全く違った刑事弁護を行おうと決意しました。
既存の弁護士の刑事弁護に対しては「人権ありて、依頼者なし」という不満を感じていたからです。
被疑者の人権を守り、良い弁護活動をする。
それ自体は当たり前のことです。
しかし、依頼者に信頼してもらい、安心してもらう。
それを忘れてはいけないと思うのです。
うちの事務所に来たお客様から、こんな話を聞きました。
現在、家族の刑事事件を依頼している他の弁護士のことについてです。
その人は、家族のことが心配でたまりませんので、何度も弁護士に連絡をとります。
しかし、何度電話しても留守だと言われ、返答もほとんど貰えません。
そこで、会ってお話をさせて下さいとお願いしたところ、その弁護士に言われたそうです。
「お断りします。貴方とお話ししても、弁護活動にとって何のプラスにもなりませんから。」
刑事弁護の役割を、単に「被疑者の人権を守り、少しでも処罰を軽くすること」だとすれば、この弁護士の言葉は必ずしもおかしなものではありません。
家族と会って話している時間に、少しでも良い「弁護活動」をした方が、その目的にかなすのかもしれません。
しかし私は、これではおかしいと考えました。
不安で不安でどうして良いか分からない、そういうご家族の気持ちに寄り添い、信頼と安心を与えるのも、刑事弁護の非常に大きな役割だと思うのです。
まさに「サービス業としての刑事弁護」です。
開業当初のこの気持ちを忘れることなく、不安な依頼者に寄り添って行ける刑事弁護を続けて参ります。