突き飛ばして怪我を負わせてしまったが示談交渉により不起訴となった事例
解決までの期間:1か月半
最終処分:不起訴
1.アパートの住人トラブルの事例
ご依頼者様は、アパートに住んでいらっしゃる方で、ちょうど下の階の部屋に住んでいる家族が日常的に起こす騒音や大声などに悩まされていました。
ある時、ご依頼者様がその家族の一人に対し、注意をしたところ、口論となり、カッとなって突き飛ばしてしまったという事案です。
2.暴行罪?傷害罪?
暴行罪と傷害罪の違いは、怪我をしたかどうかにより、怪我をした場合は傷害罪となります。
本件は、行為としては、単に相手を突き飛ばしただけですが、相手が転んで打撲と擦り傷を負ったので、罪名としては傷害罪となりました。
3.示談交渉
軽微な傷害罪の場合は、被害者の方と示談が成立するかどうかで起訴されて罰金となるか、不起訴となるかが分かれます。
本件は、被害者の方が早々に弁護士に依頼して、慰謝料を請求してきましたので、依頼者様としても弁護士に依頼して交渉を行う必要がありました。
ただ、被害者の方からの請求金額は相場よりも相当高額であり、示談の交渉は難航しました。
4.不起訴処分
こちらからは粘り強く交渉を行い、最終的には罰金となった場合の罰金相当額まで減額したうえで、被害者の方との示談が成立しました。
ご依頼者様も罰金となることも覚悟しておりましたが、結果として不起訴処分となり、前科もつくことなく終了することができました。