盗撮事件に強い弁護士の探し方・選び方

1 この記事の対象

盗撮が見つかってしまったが、逮捕されずに自宅に帰宅した方(在宅事件)

あなたは今、盗撮が見つかってしまい、自らの罪の意識に悩んでいます。そのなかで、被害者に謝罪をしたいという気持ち、ご家族や会社などに迷惑をかけないように被害者と示談したいという気持ちから、弁護士を選びたいと考えています。

この記事では、そのような方に向けて、盗撮事件に強い弁護士の探し方・選び方について、弁護士がアドバイスいたします。

 

2 盗撮事件の弁護士の探し方・選び方の3つのポイント

(1) 盗撮事件の経験豊富な弁護士

単に刑事事件の経験が豊富というわけではなく、盗撮事件の経験が豊富な弁護士に依頼をすべきです。

刑事事件も、事件ごとに特色があります。盗撮事件の経験が豊富だと、被害者の悩みのポイントが適切に判断できるため、示談交渉を滞りなく進めていくことができます。
また、盗撮事件の経験が豊富だと、盗撮事件を起こしてしまった場合のよくあるお悩み(報道されるか、職場に発覚するか、自宅を家宅捜索されるかなど)にも適切にお答えできます。

そのため、盗撮事件の経験が豊富かどうかというのを指標にして探してみてください

具体的には、「解決事例」などを掲示している法律事務所に依頼をするのがよいのではないでしょうか。

(2) 話を聞いてくれて、迅速に対応してくれる弁護士

警察沙汰になることは、人生でほとんどないはずです。その不安な状況に共感し、話を聞いてくれる弁護士を選ぶことも重要です。

あなたが「話を聞いてくれる」と思ってくれる弁護士は、被害者にとってもそのように思ってもらえることが多いです。「話を聞いてくれる」と思ってもらえることは、示談を進める上でも有利なのです。

話を聞いてくれるかは、実際に法律事務所に行ってみて、相談を受けてみるのが最善の方法です。また、迅速に対応してもらえるかどうかの指標として、弁護士個人の携帯電話番号やメールアドレスを教えてもらえるかというものがあります。

ご不安なときに、いつでも電話をすることができるというのは、不安を解消する上で、必ず役立つはずです。
 
(3) 予算

もちろん、予算の範囲内で弁護士を選ぶことも重要です。

現在、示談金の相場は上がってきております。30万円が中央値ですが、それ以上に増額することも少なくありません。

その示談金に加えて弁護士費用が必要になります。示談金と弁護士費用をあわせて、100万円前後は覚悟してもらったほうがよいでしょう。

弁護士費用は、高い方がいいわけではありません。インターネット広告などの広告費や人件費をまかなう関係で、(質とは関係なく)高額になっているという事務所もよくあります。
また、法律事務所によっては、追加費用が発生することによって、当初想定していた予算に収まらないということも聞いたことがあります。

なお当事務所の弁護士費用は、(初犯に限りますが)着手金11万円、報酬44万円(不起訴の場合のみ)です。示談金を除いて、それ以外の実費はかかりませんので、示談金が30万円の場合は合計金額が100万円に収まります。

 

3 さいごに

以上が、盗撮が見つかってしまった場合に弁護士を選ぶ場合のポイントになります。

ご不安な中で弁護士を探すことは大変なことですが、参考にしていただければと思います。

 

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執筆者情報

杉浦 智彦Tomohiko Sugiura

弁護士法人 横浜パートナー法律事務所 弁護士