「消されたデータを復元」で余罪発覚した盗撮の元教諭を再逮捕との報道!?

1 報道の概要

女子児童を盗撮したとして逮捕された元教諭の男が、他にも児童の着替えの様子を撮影していたとして児童ポルノ法違反の疑いで再逮捕されました。容疑者はおととし8月から12月にかけて勤務していた県内の小学校で、着替え中の児童の様子を撮影した疑いが持たれています。警察が押収したパソコンのデータを復元したところ新たに動画が見つかりました。他にも復元された動画があるということで警察は余罪についても調べを進めています。

以上の事案をもとに、法的に問題となる点を解説します。

 

2 学校教師の犯罪

今回の事件は、小学校の教師による盗撮事件です。このように、自分の職務を利用して盗撮等を行う事件は、相当数発生しています。

そして、職業上の地位を利用して、社会に衝撃を与えることから、一般の盗撮事案などと比較しても、かなり重く処罰される傾向にあります。また、このような事案では、余罪が見つかるケースも非常に多いので、その意味でも、捜査はかなり力を入れて行われることになります。

 

3 パソコン等の押収

本件では、前の犯罪が発覚したことにより、被疑者のパソコンなどが押収されています。

盗撮事件では、この様にパソコンなどが押収されるケースが非常に多いです。一般的に、電車内でスマホで撮影しただけの場合では、パソコンの押収までは行かない場合の方が多いです。

しかし、特殊器具での撮影や、本件のような小学校教諭という立場を利用しての盗撮の場合には、家のみならず職場のパソコンなども押収されることになります。これは、会社などにも犯罪行為が判明してしまうので、大変厳しい状況に置かれることになります。

 

4 データの復元

消去したデータを復元して、今回は余罪が発見されましたこのようなデータの復元も、パソコンなど押収した場合には、当然のように行われます。

ただ、電車内や駅のエスカレーターでの盗撮事件などの場合は、データを復元して、他の盗撮が判明しても、それが立件される可能性は低いです。そもそも被害者が特定できないです。しかし、本件の学校をはじめ、勤務先などでの盗撮の場合には、復元されたデータをもとに、余罪も追及されることになります。

 

5 本件の弁護活動

本件は、小学生の被害者が多数いる犯罪です。このような場合は、まずは被害者及び保護者に謝罪・賠償して、示談を行うことが重要になってきます。ただ、多くの被害者がいると、事実上示談等を行うことも相当難しくなってきます。

また、社会的な影響の大きさからも、被害児童たちと示談したからと言って、不起訴まで期待するのはかなり難しいです。何とか罰金刑で終わりにするように、弁護活動に力を入れる必要があります。

 

6 児童ポルノや盗撮事件で心配な方は、すぐにご相談ください

弊所では、盗撮や児童ポルノ事案の弁護活動を行ない、実務上の経験も多く有しています。示談交渉はもとより、治療としての入院、親族との連絡、検察官との交渉まで、あらゆる面でのサポートを提供しています。

事件を起こした方は、できるだけ早くご相談いただければと思います。

 

執筆者・大山 滋郎の写真

執筆者情報

大山 滋郎Jiro Oyama

弁護士法人 横浜パートナー法律事務所 代表弁護士