従業員の胸倉や首を掴むなどしたとして、男性が逮捕されたとの報道!?
1 暴行罪で逮捕の報道
2021年11月9日、札幌市のススキノの近くのホテルで、男性従業員の胸倉や首を掴むなどしたとして、71歳の男が逮捕されたとの報道がなされました。
報道によると、午後8時50分頃、容疑者は、ホテルの1階のロビーに入ると従業員にからみはじめ、被害にあった男性従業員がそれを止めようとするといきなり暴行を加えたとのことです。
容疑者はホテルの客ではなく、また、酒気帯び運転の基準の約4倍のアルコールが検出されたとのことです。
2 暴行罪が成立してしまうと?
暴行罪は、他人に暴力などを振るったものの怪我まではしなかった場合に成立する犯罪です。
怪我までさせてしまった場合、より重い傷害罪が成立することになります。
暴行罪の法定刑は、2年以下の懲役若しくは30万円以下の罰金又は拘留若しくは科料です。
初犯であれば、罰金刑となることが多いですが、繰り返してしまっている場合にはその分だけ刑が重くなっていくのが普通です。
3 被害者様との示談や、検察官との交渉が重要?
まずは何より、被害者様に謝罪を行うことが重要なのは言うまでもありません。
それに加えて、可能であれば謝罪金を受け取ってもらうなどして、いわゆる「示談」を目指すかどうかも検討する必要があります。
被害者様に示談を受け入れてもらえた場合、その内容を、担当の検察官に伝えると共に交渉することにより、「不起訴処分」(罰金など何らの刑罰も受けず、前科も付かない処分)を獲得できる可能性が出てきます。
4 暴行罪が成立してしまった場合、弊所でお手伝いできること
まず、被害者様とのお話合いのお手伝いをさせていただきます。被害者様は、普通、加害者本人との話し合いに応じてくれません。そこで弁護士が間に入り、謝罪や、謝罪金のお渡しのご提案などのお話合いを行わせていただきます。
その上で、担当検察官への報告や交渉には、専門の法的知識も必要になってきます。そこで、弁護士が担当検察官への報告や交渉を行わせていただきます。
それにより、「不起訴処分」を目指し、前科が付くことを回避するお手伝いをさせていただきます。
5 最後に
「警察から呼び出しがかかってしまっている」「まだ警察には発覚していないものの身に覚えがあるため、自首を検討している」「家族が逮捕されてしまった」という方は、まずは今すぐに、弊所までご相談ください。
執筆者情報
佐山 洸二郎Kojiro Sayama
弁護士法人 横浜パートナー法律事務所 弁護士