控訴したい
控訴に関するよくある質問
控訴に関してよくいただく質問をまとめています。控訴をご検討されている方は、同じ状況の方らからのご質問がないかご覧のうえご相談ください。
Q:地方裁判所の裁判で、執行猶予が付くと思っていたのですが、実刑となりました。 争うことはできないのでしょうか?
A:高等裁判所に控訴を申し立てることができます。 控訴審で、量刑が重いという理由で争えます。
Q:控訴をした場合、刑が軽くなる可能性はどのくらいあるのでしょうか?
A:可能性は、非常に小さいと考えた方が間違いありません。 控訴審では、一審判決が間違っていたかどうかが判断されます。 仮に控訴審の裁判官は、もう少し軽い刑の方が妥当かなと思っても、一審判決 が間違っているとはいえない場合には、その判断が維持されます。 従って、第一審でできる限りの弁護活動をする必要があります。
Q:一審判決の後、被害者と示談ができました。この場合には、刑が軽くなると考えてよいのでしょうか?
A:示談ができたという点は非常に大きいので、刑が軽くなる可能性はあります。 しかし、必ずしもそういうわけではありません。示談がなされても、刑を軽くするほどではないとして、 刑に影響がない場合は沢山あります。
Q:実刑判決なので、控訴したいと思います。現在勾留中です。 しかし、控訴で争っても認められなかった場合、控訴審の期間勾留されている分は、 刑期から控除してもらえるのでしょうか?
A:未決拘留日数ということで一定程度は除いてもらえます。 控訴期間から60日を引いた日数くらいは、刑期に参入してもらえるようです。
Q:一審では保釈が認められていたところ、実刑判決となりました。 控訴した場合、もう一度保釈は認めてもらえるでしょうか?
A:保釈保証金の金額は上がりますが、もう一度保釈される可能性はあります。
Q:控訴審でも実刑判決となりました。保釈されている場合は、判決の出た法廷で収監されるのでしょうか?
A:一般的には、その場で収監されることはありません。 控訴審の場合、被告人本人が必ずしも法廷に行く必要はありません。 法廷に行っていない被告人とのバランスを考えて、その場で収監しないのが普通です。
執筆者情報
大山 滋郎Jiro Oyama
弁護士法人 横浜パートナー法律事務所 代表弁護士