居酒屋の閉店時間を巡って客同士が揉め、男が傷害の疑いで逮捕されたとの報道!?
1 報道の概要
2021年3月11日、北海道警察が、無職の男を傷害の疑いで現行犯逮捕したとの報道がなされました。
深夜3時頃、居酒屋で一緒に飲んでいた男性の顔面を殴打するなどの暴行を加え、怪我を負わせた疑いが持たれているとのことです。
店の閉店時間となり、店を閉める閉めないという件に関連してトラブルになったようです。
2 傷害罪が成立してしまうと?
傷害罪が成立してしまうと、15年以下の懲役又は50万円以下の罰金が科されることになります。
前科前歴なしの初犯であれば、通常は、罰金刑となることが多いです。
ただし、怪我の程度によっては、罰金刑では済まず、懲役刑となる可能性もあります。
なお、相手が怪我をしなかった場合は傷害罪ではなく「暴行罪」となり、その場合は、2年以下の懲役若しくは30万円以下の罰金又は拘留若しくは科料が科されます。
3 早期釈放や、刑罰を避けられる不起訴処分獲得のために出来ること
本件は、逮捕されていますので、容疑者は留置場に入れられてしまうことになります。一度留置場に入ってしまうと、最長23日間はそのままになってしまいますし、もし正式裁判となってしまえば、そのまま留置場から出られない状態が続いてしまいます。
そのような事態を避けるためには、同居の親族や職場の方の「身元引受書」などを取り付けることにより、検察庁や裁判官に「証拠隠滅や逃げるおそれがないので、釈放すべきだ」と要請をしていく必要があります。
また、それと同時に、被害者様には真摯に謝罪し、いわゆる示談を目指すことが重要です。この示談は、釈放されやすくなるという点に加えて、受けることになる刑罰を軽くすることができる可能性が高くなりますので、非常に重要な活動となります。
なお本件で、容疑者は無職とされているようなので職場の方の協力が得られず、また検察庁や裁判所からは「定職が無く逃げるおそれが高いのではないか」との厳しい見方をされてしまうおそれもあり、その意味で早期の釈放は困難となる可能性があります。
4 弊所でお手伝いできること
弊所では、これまでも多くの暴行・傷害事件で、上記のような弁護活動をすることにより、早期の留置場からの釈放を成功させたり、不起訴処分を獲得することにより懲役刑や罰金刑などを避けることに成功してきております。いずれも、本人やご家族では難しい活動であることが多く、弁護士に依頼することが先決です。
もし身に覚えのある方や、ご家族が逮捕されてしまっている場合、釈放や不起訴処分の獲得に向けて、まずは今すぐに弊所までご相談ください。
執筆者情報
佐山 洸二郎Kojiro Sayama
弁護士法人 横浜パートナー法律事務所 弁護士