エスカレーターで盗撮をして現行犯逮捕！どんな事案で逮捕される？

１　報道の概要

令和３年３月１６日午前0時すぎ、JR三ノ宮駅の上り線ホームに向かうエスカレーターで、飲食店経営の女性（48）のスカートの中をスマホのカメラで撮影した疑いで、４０歳の男性が現行犯逮捕された。容疑を認めているという。

警察によると、脚に何かが当たった感触で女性が振り返ると、男がスマホをポケットに入れようとしていた。盗撮を疑った女性が男にスマホを見せるよう求めたところ、動画撮影モードになっており、スカートの中を写した動画がスマホに残っていたという。女性がホームにいた駅員に通報を依頼し、駆け付けた署員が男を取り押さえた。

 

２　最近、また盗撮が増えてきています

新型コロナウイルス感染症（Covid-19）によって、人が街に出なくなったため、昨年は盗撮などの迷惑行為防止条例違反の件数は減っていました。具体的には、2019年と2020年の迷惑防止条例違反の検挙件数を比較すると、１４％も減少しています（警察庁刑事局捜査支援分析管理官「犯罪統計資料令和２年１～１２月分【確定値】」参照。https://www.npa.go.jp/publications/statistics/sousa/statistics.html）

しかしながら、最近は、街にまた人が出歩くようになり、また盗撮犯が増加し、当事務所にも相談者が増えてきている状況です。

 

３　盗撮が逮捕される場合とは？

盗撮で逮捕されることは、昔に比べて、かなり減っているように実感しています。

逮捕されるのは、

　①やっていないと否認している場合

　②その場から逃走している場合

　③同種前科前歴がある場合

　④一般人による逮捕の場合（私人逮捕）

が多いように思います。

また、首都圏のほうが逮捕の可能性が低く、地方のほうが、逮捕の可能性が高いように思います。

本件の詳細は分からないですが、逃げようとしたり、同種前科があったりしたのではないかと推測しています。

 

４　刑罰の重さは？

本件のような、スマートフォンでの盗撮は、初犯であれば、３０万円程度の罰金刑が言い渡されることが多いです。

 

５　前科を避けるためには

前科を避けるためには、被害者との示談が極めて有効です。示談ができれば、前科を避けることができます。

盗撮事件の示談交渉は、本人ではできず、弁護士が行う必要があります。そのため、前科を避けるためには、盗撮事件を多く取り扱っている弁護士に早めに相談し、依頼をすることが望ましいといえます。

当事務所は、これまで、多数の盗撮事件を取り扱ってきており、多くの示談を成立させています。

もし盗撮をしてしまったという人は、はやめに当事務所にご連絡ください。