割り込み運転で口論 顔を殴って骨折させたとして、男が逮捕されたとの報道!?

1 報道の概要

北海道苫小牧市で、割り込み運転をめぐって路上で口論となり、男性の顔を殴って骨折させる重傷を負わせた疑いで、会社員の男が逮捕されました。

警察によりますと、男は、男性の運転する車が急に割り込んで来たと主張し、路上で男性と口論となり、男性を殴ったあと、走り去りました。

警察はその後、防犯カメラなどから男の車を特定するなどして、男を逮捕しました。

警察の調べに対し、男は事実関係を認めているということです。

 

2 暴行・傷害行為の刑事処分

傷害罪は、暴行行為によってけがを負わせた場合、成立します。誰かを殴ったという行為でも、けがをしなければ暴行罪、けがをすれば傷害罪ということです。法定刑は、暴行罪が、2年以下の懲役若しくは30万円以下の罰金又は拘留若しくは科料、傷害罪が、15年以下の懲役又は50万円以下の罰金です。

暴行罪や傷害罪は、前科の有無、態様、けがの程度によって大きく異なりますが、いわゆる「あざ」「打撲」くらいであれば、低額の罰金で済むことが多いでしょう。逆に、後遺障害が残るような重篤なけがを負わせれば、初犯でも実刑となる場合もあります。

今回は、顔面の骨折ということですから、通常は2カ月程度の加療になると思われ、生じた結果は重大といえるでしょう。また、目の付近であれば、視力の低下なども考えられます。ただ、仮に逃走しなければ、在宅事件として捜査されていたかもしれません。示談ができなければ、罰金刑ではなく、正式裁判を経て懲役刑となる可能性もあります。

 

3 弁護活動等

身柄拘束されている事件では、まずは、身柄の解放が優先です。身元引受人を探すとともに、被害者への謝罪と損害賠償の話を進めていくべきです。

暴行・傷害事件では、基本的に、被害者との示談が重要です。また、示談と言っても、単純に民事上の解決をするのではなく、被害届を取り下げたり、「刑事処分を求めない」といった示談書を取り交わすなど、刑事処分を軽くするための対応が必要です。また、被害者との交渉が満足にいかない場合などは、検察官との交渉が重要になることもあります。

まず被害者との示談については、とにかく誠意をもって謝罪の意思をお伝えすることが重要です。その上で、事件の犯行場所に近寄らないなど、生活圏行動圏の変更を行い、安心してもらう必要があります。最終的に、損害賠償金、示談金を受け取ってもらい、刑事処分を軽くするための協力をしてもらえないか依頼します。

被害者と示談が成立し、処分について軽くする方向での意見をもらえれば、通常は、不起訴(起訴猶予)になることがほとんどです。暴行・傷害事件は、被害者の意向が非常に重要ですから、示談が成立すれば、後遺障害が残るケースでも不起訴となる可能性は十分あります。弊事務所で取り扱った事件では、被害者が片目を失明したケースでも、示談をして不起訴になりました。

弊所では、これまでも暴行・傷害行為の弁護は多数担当していますので、ご不安な方は、すぐにご相談ください。

 

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執筆者情報

石崎 冬貴Fuyuki Ishizaki

弁護士法人 横浜パートナー法律事務所 弁護士